アサーティブな子育て 5歳〜12歳 境界を認識する

http://www.genkipolitan.com/img_kokoro/IMG_0038.jpg
福井市

●5歳〜12歳 境界を認識する


「自立」を教え、自然に「自立」を受け入れさせるのが目的の時期です。

この時期には、自分と他者は違うことを教えます。その教え方は自分のことは自分でさせる。こどもが助けを求めないのに助けを出さないことが肝心です。

実は、こどもが助けを求めないのに助けを出してしまって子育てに失敗している親が多いのです。たとえば、学校から帰ってきたこどもに勉強しなさいと言うのが、それです。寝る前に歯を磨きなさいと言うのもそれです。

親がこどもの行動に関わると、自分と親は他者とは思えなくなります。自分のことは自分がしなくても親がしてくれると思います。何もしなかったら親が言うだろうと考えるようになります。これでは万能感が断ち切れません。

この習慣が大人になっても続き、会社に行けば、用があれば上司が言うだろう、家庭に帰れば、嫁がするだろうと考えます。自分と他者の境界がない依存体質がすっかりしみこんだ人間になります。
この時期に徹底して教えるべきは、自分のことは自分でする、助けが必要ならはっきり自分で助けを求める意思表示をさせます。

自分のことは自分にさせるには、自分の計画は自分で立てさせて、実行させることです。
親は、結果だけでなく、それ以上に様子(プロセス)を見てあげるようにします。


http://www.genkipolitan.com/img_kokoro/IMG_0036.jpg
福井


]


関連サイト&ブログ

日本全国男前プロジェクト
ゲンキポリタンのじぶんぢから再生プロジェクト
マートワンのビジネス・アサーション
ライフスキルで自分を動かす
世界で一番大切な君に話すこと。
沈黙を抱きしめて。


ゲンキポリタンのじぶんぢから再生プロジェクト

アサーティブな子育て 3歳〜5歳 親を真似る

http://www.genkipolitan.com/img_kokoro/DSCN2449.jpg
福井市

●3歳〜5歳 親を真似る


 男の子はお父さんの真似を、女の子はお母さんの真似をします。
この時期の目的は、情緒の安定です。それには父親・母親との間のバランスのとれたコミュニケーションが必要です。夫婦が力を合せて、厳格な父の心、保護的な母の心をしっかり教えるようにします。

 「三つの心」でお話したように、親の心には厳格な父の心、保護的な母の心があります。こどもたちは親の真似をしながら、親の心も学んでいきます。
厳格な父の心からは、自分を抑制する力を身に着けます。母親の保護的な心からは自然な自分を身につけます。

この時期に、お父さんと接する機会が少ないと、厳格な父の心が身につかなくなり、やりたい放題になります。その分、お母さんがお父さんの役割をこなそうとして母性的な気持ちを抑圧すると、こどもは受容されていないと感じて、不安になります。両親の愛情ある関わりが必要な時なので、忙しくてもお父さんの育児参加を計画的に実行します。
 それが不可能な場合は、母性的な気持ちを抑圧せずに受け入れていることをたっぷり伝えながら、お父さんの役割を果たすようにしてください。

 結婚した後、厳しく支配的な妻になる女性がいます。しかし他者に対しては気がひけて主張ができないというアンバランスぶりで、これが同一人物かと目を疑うような人です。
このような自立できない依存体質は、この時期に、お父さんと接する機会が少ない、あるいはお母さんの言いなりになっていたお父さんしか知らないのが原因です。父親から自律することを学んでいないのです。

 また、この時期、言うことを聞かないと、叱り飛ばす親を見かけますが、効果はありません。自律が身についていないので、聞いたふりをしているだけがほとんどです。注意しても効果がないのでイライラするし、一層激しく感情的に叱りますが、そんなことにならないように、「10ヶ月〜18ヶ月」の時期にしっかりしつけておきます。

学業は、小さいときに習慣化させておくと、大きくなったときも楽です。親の真似をするこの時期は、親も熱心に勉強し、スポーツするようにします。またボランティア活動に親が参加することも大切です。こどもの前での夫婦ゲンカや、テレビを見てごろ寝するようなことはやめてください。


http://www.genkipolitan.com/img_kokoro/DSCN2461.jpg
福井市役所


]


関連サイト&ブログ

日本全国男前プロジェクト
ゲンキポリタンのじぶんぢから再生プロジェクト
マートワンのビジネス・アサーション
ライフスキルで自分を動かす
世界で一番大切な君に話すこと。
沈黙を抱きしめて。


ゲンキポリタンのじぶんぢから再生プロジェクト

アサーティブな子育て 18ヶ月〜3歳 自分の意見(イエス、ノー)を言う

http://www.genkipolitan.com/img_kokoro/DSCN2576.jpg
福井春まつり

●18ヶ月〜3歳 自分の意見(イエス、ノー)を言う


 この時期は、「自立」の基本が完成する大切な時期です。
この時期の目的は、アサーティブ(積極的自己主張)ができるスキルを身につけることです。それには自己主張を率直に認めてあげることが大切です。

 こどもは自分の好みやしたいこと、したくないことを主張します。こどもの主張にイライラすると親は自分の苦労を考えてしまい、こどもの意見を率直に受け入れず拒否したくなる場面も増えます。「そんなこと言ってはダメ」とこどもに押し付けます。しかし、それは危険な行為です。

 こどもの主張を率直に受け入れるようにします。食べたくないと言えば、率直に受け入れて、しこりを残さないようにします。冗談でもプンプン、ツンツンすると、こどもの気持ちは歪んでしまいます。親の立場では、まるでわがままなお殿様、お姫さまに映りますが、それでもOKです。

 この時期に教えることは、「自分の主張をしていい」ことです。ノーと言ってもいいことを教えます。それにはこどもの主張を受け入れてあげるのがいいのです。
但し、個人の主張と社会の制約を混同しないでください。社会の制約を冒すことは注意しないといけません。そのときには怒った表情で「ダメ」でなく「なぜダメなのか」「どうするのがなぜいいのか」を落ち着いて教えます。言葉が通じるかどうか心配するより、通じると信じて、正面から愛情を持って真面目に誠実に話すことが大切です。
真摯であればあるほど、言葉、言葉のトーン、表情、態度が一体になって届いていきます。


http://www.genkipolitan.com/img_kokoro/DSCN2551.jpg
福井市足羽神社


]


関連サイト&ブログ

日本全国男前プロジェクト
ゲンキポリタンのじぶんぢから再生プロジェクト
マートワンのビジネス・アサーション
ライフスキルで自分を動かす
世界で一番大切な君に話すこと。
沈黙を抱きしめて。


ゲンキポリタンのじぶんぢから再生プロジェクト

アサーティブな子育て 10ヶ月〜18ヶ月

http://www.genkipolitan.com/img_kokoro/IMG_0083.jpg
福井市福井裁判所前)

●アサーティブな子育て 10ヶ月〜18ヶ月 躾で行動の制約を教える


 ハイハイからヨチヨチへ。行動範囲が広がり、こどもの世界は一気に拡大しますが、同時に危険も増えます。

 18ヶ月〜5歳の時期のこどもの基礎が作られる躾の時期です。
この時期の目的は、制約を教えるために、しつけによって、自分がアクションすれば何でも叶うという万能感をゆっくり排除します。

 育てやすい、自律できるこどもに育てるには、この時期に制約を教えて、自分の限界を教えておくことが肝心です。自分と他者は違う、人と人の間には境界があることを感じさせます。こどもを否定するのではなく、していいこと、してはいけないことをきちんと教えます。

 たとえば、親を叩いたりしますが、「痛い、そんなことをしてはダメ」と教えます。怒るのではなく、落ち着いた態度、表情で、真正面から言葉、表情、態度が矛盾しないしっかりとしたコミュニケーションをします。

かわいいからと、まだなにもわからないからと甘やかすと、万能感を持ったまま、制約も限界も知らない無軌道な大人になる可能性が潜んでいます。まだなにもわからないからきちんと教えておくのです。こどもは小さいときに教えておくほど、手間も労力も費用もかかりません。

 この時期に教えておかずに、3歳〜5歳の時期に教えようとしても、こどもも万能感を手放そうとしなくなり、わがままを主張するので、何倍もの労力がかかります。



http://www.genkipolitan.com/img_kokoro/DSCN2455.jpg
福井市


]


関連サイト&ブログ

日本全国男前プロジェクト
ゲンキポリタンのじぶんぢから再生プロジェクト
マートワンのビジネス・アサーション
ライフスキルで自分を動かす
世界で一番大切な君に話すこと。
沈黙を抱きしめて。


ゲンキポリタンのじぶんぢから再生プロジェクト

アサーティブな子育て 5ヶ月〜10ヶ月

http://www.genkipolitan.com/img_kokoro/DSCN2439.jpg
福井市

●アサーティブな子育て 5ヶ月〜10ヶ月 親離れの芽生え

 寝てばかりいた乳児が、ハイハイするようになります。
この時期の目的は、環境に対して安全、安心の内に行動で確認させて慣れさせてあげることです。

 幼児には、すべてが「不思議」の対象です。好奇心が旺盛で、触って確かめようとします。危険を心配して、触らないように注意しますが、本人の自由意志を阻害する注意の仕方は好ましくありません。触らない注意をするより、置かない注意をしてあげることが大切です。

 実は、これができるのが自立した親の特徴です。つまり相手を変えることはできないが、自分を変えることはできる。相手をコントロールせずに自分をコントロールします。こどもに注意するより、自分が注意することで、危険を除いておきます。
この時期から、躾の準備をします。躾は親に従うのが基本です。




http://www.genkipolitan.com/img_kokoro/DSCN2456.jpg
福井市役所/福井城)


]


関連サイト&ブログ

日本全国男前プロジェクト
ゲンキポリタンのじぶんぢから再生プロジェクト
マートワンのビジネス・アサーション
ライフスキルで自分を動かす
世界で一番大切な君に話すこと。
沈黙を抱きしめて。


ゲンキポリタンのじぶんぢから再生プロジェクト

アサーティブな子育て 0歳〜5ヶ月

http://www.genkipolitan.com/img_kokoro/DSCN2458.jpg
福井市役所/福井城)


●アサーティブな子育て 0歳〜5ヶ月 安心認識の時期

 最初の時期の目的は、守られている安心感の内に環境に慣れさせてあげることです。ですからお母さんの守ってあげるやさしい気持ちが大切です。言葉が分からない赤ちゃんとスキンシップで気持ちを伝えていきます。

 この時期の乳児は環境に慣れていく時期です。生まれたばかりの乳児にとっては五感から入ってくるすべてが不安です。母親の保護が頼りの時期で、母親の心からの愛情で、しっかりやさしく抱いてあげることが最大の対策です。

この時期に不安を与えると、環境順応に時間がかかるこどもに育ちます。保護者の五感への配慮が大切です。幼児が不安がるのは止められません。不安の材料を親が取り除いてあげることが親の自立です。



http://www.genkipolitan.com/img_kokoro/IMG_0066.jpg
福井市内 SEIBU)


]


関連サイト&ブログ

日本全国男前プロジェクト
ゲンキポリタンのじぶんぢから再生プロジェクト
マートワンのビジネス・アサーション
ライフスキルで自分を動かす
世界で一番大切な君に話すこと。
沈黙を抱きしめて。


ゲンキポリタンのじぶんぢから再生プロジェクト

アサーティブな子育てのマイルストーン

http://www.genkipolitan.com/img_kokoro/DSCN2457.jpg
福井市役所/福井城)

■アサーティブな子育てのマイルストーン

 マイルストーン(Milestone) とは、鉄道や道路等の起点からの距離をマイルで表した距離標識のことですが、その考え方を大きな目標やプロジェクトに応用したものです。

日本語でいう一里塚という言葉と似ています。
マイルストーンの方法は、達成したい大きな目標をいくつかの行程に区切ります。

各行程ごとに計画を立て実行します。
完了した行程の結果の検証をして、その必要に応じて次からの行程を修正し、新たな計画を立て再び実行する方法で目標達成を進めていくやり方です。
時間を必要とする大きな目標、プロジェクトは計画通りに進まないものです。

だからといって計画通りに進まないを常套句にすると目標の達成は不可能です。

そこで、計画を絵に描いた餅にしないために、障害発生を折り込み済みにすることが現実的だといえます。

その見直しの契機とするタイミングをマイルストーンに設定します。
つまり全行程から逆算した上で、目標達成上、必ず達成を厳守したい大きな節目をマイルストーンとしてスケジュールに設定するのです。

マイルストーンで見直し、思うようにいかない場合には、計画の調整によって行動することが余儀なくされます。

だからといって頻繁に計画を変更していると目標は空中分解します。
計画に則った行動ができて、遅延、未達が起こらないように、しっかりした計画を策定します。その上で狂いが生じないように、仮に狂いが生じても、遅延、未達が起こさず、乗り越えられるように、マイルストーンは念入りな計画をさらに念入りにする計画と考えてください。
子育ては大きなプロジェクトです。こどもが成長するにつれて家族その他の共同作業の色合いが濃くなります。

 目標、期限を成人までとして、成人式をプロジェクトの最終日とします。
全行程を成長のプロセスで区切りマイルストーンを設定し、さらに判りやすくするために、年度ごとに目標を設定しましょう。毎年の目標が達成できるようにしっかり計画を立てましょう。あせりは禁物。決して感情的になることのないようにしましょう。

 子育てはこどもをコントロールすることではありません。
こどもと共に親である自分が成長することで、自分も、こどもも、周りの人も、心底から肯定できるようになっていくことです。

マイルストーンは、スケジュールを円滑に進めるために欠かせない概念です。
以下は20歳をゴールにして成長のプロセスで設定したものです。

・0歳〜5ヶ月 安心認識の時期
・5ヶ月〜10ヶ月 親離れの芽生え
・10ヶ月〜18ヶ月 躾で行動の制約を知る
・18ヶ月〜3歳 自分の意見(イエス、ノー)を言う
・3歳〜5歳 親を真似る
・5歳〜12歳 境界を認識する
・12歳〜18歳 親離れ
・18歳〜20歳 自立





http://www.genkipolitan.com/img_kokoro/DSCN2460.jpg
(福井城/福井市役所


]


関連サイト&ブログ

日本全国男前プロジェクト
ゲンキポリタンのじぶんぢから再生プロジェクト
マートワンのビジネス・アサーション
ライフスキルで自分を動かす
世界で一番大切な君に話すこと。
沈黙を抱きしめて。


ゲンキポリタンのじぶんぢから再生プロジェクト