ダラダラと時間を過ごしてしまうわけは?

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福井市

時間管理が苦手な人の本当の原因

ダラダラと時間を過ごしてしまう主な原因は、育ってきた家族のシステムに問題がある場合が多い。無意識に機能しない家族のシステムの欠陥を継承しているのだ。
「人権」を遵守している「境界」が曖昧なのだ。境界の曖昧さは、万能感と因果関係があり、過剰な責任感につながっている。

 境界が守られないと自分のすること、したいこと、親のすること、したいことが入り乱れる。この曖昧さを成長しても引きずっているので、自分の希望と他者の期待に境界がなくなる。顔色を伺って判断するようになる。それは人間関係の混乱を意味する。

 特に心理的に近いほど混乱する。安全(完全に確保できる)を基準にして優位か、そうでないかが重要な意味を持ち、相手との関係性を変える。同じことが「完全」であることを基準にして目標管理、時間管理に生じます。目標管理においては「できる」が前提になり、時間管理では「あるべき」が条件になる。これでは身動きできないので、主体性を発揮できなくなる。
 
 自分にできること、できないこと、すること、するべきでないこと、したいこと、したくないことの整理ができていないままに、理想と曖昧な責任感だけが自分の内側で際立っているのだ。大きな二つの山の間に不安ばかりが育つ畑を持っているようなものだ。
 なにをどうしたらいいのか整理が出来ないので、主体性がなく、時間軸で考えることが苦手だ。期限を切ることは恐怖になるので、主体的に制限しょうとしない。主体性のない人にとって期限のないことは安全に思えるが、ライフサイクルと決定的に矛盾している。それがさらに深刻な不安の原因になる。

 知識、専門技術など外部の評価しやすい能力で優れていても主体的に動けないので他動的になり、その範囲では優れた成果を発揮することもある。
 しかし、過去・いま・未来と時間が連続している現実を考慮すると、主体的に目標管理、時間管理ができないことは、能力の切り売りに終わる場合もある、本当のリーダーシップを持つ人、自分を心から励ましサポートする人との出会いがないと貧乏クジを引くこともある。

 対人関係を敵対的に考えるのはおかしなことだが、過剰な責任感が主体性を奪っていることに注意して、できるだけ主体性を取り戻すことが、自分にできる最大のガードであって、自分を大切にすることにつながる。

 不幸にして意志を持って時間を使えない習慣を身に付けた人は、まず「境界」への認識を高めて、自分の境界内で生きることを大切にする意識を持とう。それは壁を作ることではない。壁は分断だ。境界は自分が主体性をもって臨機応変にゆるめたり、しめたりできるものだ。それが自律であり、自立に発展する足がかりだ。

 過ぎ去った過去に目を向けて、親のせいにしても解決にはならない。それこそ、ますます自立から遠のく。教訓にしてよりよい自分を育もう。


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福井 底喰川


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