目標設定ができない人

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福井市

 ■ 目標設定ができない人

 時間管理ができる人と、そうでない人の違いは、いまこの瞬間への集中力の高さの違いだ。集中力が高いから時間が制限できるのか、時間を制限するから集中力が高いのか、卵と鶏のような話だが、それを決定づけているのは、主体性だ。
 受け身であれば時間管理はできない。どんどん他者の要望が入り込んできたら、自分がお手上げだ。他者の顔色を伺う、状況にこだわりすぎる体験を重ねすぎていると、受け身になる。
自分と他者の境界が分からず受け身になると、しなくていいこと、できないことも受け入れてしまう。
しなくていいことをしたいわけでもないのに、していたらストレスが生じ、不満の種になるのは必至。「したいわけでもない」と認識できるなら、まだいい方かも知れない。それすらもわからず他者の希望が自分の希望になっている場合もある。

なぜ、受け身になったのか、その決定的な理由は、それが自分の安全を確保する上で有効だったからだ。無力な幼いこどもにとっての“サバイバル”成功体験だ。ところが成人したいま、成功体験が自身を蝕んでいる。主体的でないとは、従属的だということだ。
他者の承認と評価を気にする受け身の人にとって、目標を設定することはサバイバルに通じる。真実がどうあれ意識が従属的だから失敗は許されないのだ。

しかし実際の目標達成の道は失敗の連続だ。失敗を恐れていると目標達成は(根拠もなく)難易度が高くなるので目標を嫌う。
 目標達成には計画が必要だが、やる気だけで計画は作れないものだ。計画は因果関係を計算して失敗しない対策を網羅するので、失敗体験が多いほど作りやすいのだ。

 失敗を嫌っていると進歩がない。失敗してもやり直せばいいのだ。

 しかし受け身でいると、失敗してもやり直せばいいとは思えないので、時間が過去・現在・未来とつながっていかない。時間が連続している実感を得るには、「いま」が「昨日」と「明日」の橋渡しになる必要がある。成功と失敗を結ぶ「いまこの瞬間」への熱中が、「今日」を作っている。失敗しても今日取り戻せばいい。成功しても今日油断したら失敗する。誰にとっても自分ができることはいまこの瞬間しかないのだ。

 目標設定を避ける人は、今日を使って軌道修正できる意識が希薄だ。「昨日と明日」しかなければ考えたり思うことはできても行動できない。行動しないとできることは心配することしかない。心配ばかりしていると「目標設定」はできない。

目標を設定して行動して失敗する。したら目標に順応して行動を変えることで適正化を図る。その連続だ。時間が連続する。だから時間管理の必要が生じる。

 期限内に到達するために自分がなにをどうしたらいいのか、つまり時間をどう使えばいいのか、工夫をする。それが目標管理であり、時間管理であり、今日を生きることだ。

受け身な従属的な生き方から主体的な生き方に変えることが、時間をマネジメントできる立場に立つ第一歩だ。
他者の意思を尊重していては自分の手帳は作れない。自分の意思を働かせようとしないで、手帳活用術を勉強しても全部ムダだ。時間をマネジメントする必要がないからムダなのだ。それが分からずに時間管理が苦手だと言っても、時間管理が必要な過ごし方をしていないからできない。逆に主体的な生き方ができるようになれば、自分にふさわしい自分流の手帳活用術が編み出せる。


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